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特集2●関西の建築家の住宅
通り庭のある1階をすべて土間空間として建替えられた京の町屋

記憶の庭設計/藤村正継

記憶の庭
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冒頭

 京都・寺町界隈は、まだ京の町屋を随所に見受けることの出来る場所である。町屋を壊さず住み続けるという選択は、いまやこの町においても賛同を得やすい選択である。逆に町屋を解体しての建替えは、歴史や過去の記憶に対する冒涜のように考えられる風潮があり、いささか肩身の狭い思いをする行為となりつつある。…<つづく>

建築主の声

<一部抜粋> でき上がるまではもう少し暗いかなというイメージを抱いていましたが、予測に反して光も風もよく入り、明るい家になりました。狭いですが、ガラス張りで広く感じられ、住み心地はなかなかいいですね。お客様が多いのですが、皆さんにも楽しんでいただいています。お台所のドアを開けておけば、入り口の鉄扉の向こうから、通りを歩いている人がのぞき込んでいる様子が見えたり、変化に富んだ住まいになりました。(秋濃様奥様談)◆


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