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News1004建築主を騙る愉快犯?便利な世の中は、不便でもある!?
建築家のみな様「自称大阪出身の芸能人」にご注意ください

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 TV、雑誌、インターネットなどが普及し、世の中は随分便利になりました。しかし、自分の求める情報がいつでも、どこからでも手に入ると言うことは、同時に注意も必要です。今回、編集部に以下のような事件があったことを、ある建築家の方からお知らせいただきました。他の建築家の方がこのような迷惑をこうむらないためにも、CW Onlineより告知させていただくことにいたします。
 また、これから家を建てようと本当にお考えの方には、当編集部の雑誌でも何度かお書きしていますように、“はじめてコンタクトをとる場合、最低限ご自身のお名前や連絡先は伝えておくこと”をお願いしたいと思います。特に、メールなどの場合、声も顔も分からない相手とのコミュニケーションになります。ご自身の匿名性を気にする余り、ハンドルネームのみしか記載されない方もいらっしゃるようですが、これが自分に届いたメールだったならどう思うでしょうか?実際に、急な連絡が取れず相手の建築家が困ってしまったというケースも起きています。

[CASE A]
ある日、東京在住、大阪出身の自称芸能人「○○」と名乗る男性から建築家へ電話がありました。マンションなどの多くの不動産を所有しており、その管理のために関西に家を持ちたい、また土地は○○○で入手済みだとのこと。そこで、建築家は、打ち合わせの日程と場所を電話で決定。その後、お互い初対面の相手でもあるので、自身の携帯番号を伝え、先方の携帯番号を尋ねました。しかし、「今は持っていない」「今日は忘れてきた」などと、先方の返答はハッキリしません。更に、建築家自身は何も尋ねていないにも関わらず、男性は自ら「職業は芸能人である」という事を強調します。建築家は“怪しい!”と感じたものの、一度約束してしまった事でもあり、打ち合わせの当日、約束したホテルに出向きました。しかし、結局その男性はホテルのロビーに現れず、もちろん、携帯電話にも連絡はかかってこなかったそうです。
※この自称芸能人の男性がどこから、建築家の事務所の連絡先を手に入れたかは分かりませんが、これと類似した話で、名前や建築場所は電話をかける事務所から近い場所を語る場合などもあるようです。

便利になった反面、面倒なことも増えた現代社会の問題点を見せられたような気がします。
お互い素晴らしい出会いにするためにも、礼を失さない心遣いを忘れずにいたいものです。

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